以外と短いCDとDVDの寿命

経済産業省が所管するデジタルコンテンツ協会の調査によると、DVD-Rの寿命は最短で「9年」ということです。
(温度30℃、湿度80%の環境)
これはすでにデーターが焼き込んであるCD・DVDのことですから自分で作成するCD-R、DVD-Rは更に寿命が短くなります。

ですのでCD-R、DVD-Rの最短寿命はもっと短くて平均寿命は2年前後です。
あくまで平均ですので保存状態が良ければ5年から10年、ということもありますが、どんなにがんばっても20年以上持つことは無いみたいです。
車などに置いておいて日光にさらし続けると最短で3日で読めなくなります。

湿気が少なく、直射日光の当たらない場所に保存しても、20年持つことはないでしょうし、5年も持てば優秀で10年もてば奇跡と思った方がよいでしょう。

ご存じでしょうか。
CDの記録層はCDの読み取り面では無くてレーベル部分(印刷したり、文字を書いたりする側)なのです。
図で言うと赤い部分がプラスチック層ではがれている銀色の部分が記録層です。
プラスチック層が傷ついて読めなくなることはありますが、データーが無くなったわけではないのでそれは研磨することによって傷ついた部分を補修できればまた読めるようになります。
しかし、記録層がはがれたりダメージを受けてしまうとそこにデーターが記録されているので不可能です。


これは購入後2年も経たずに記録層がはがれてしまったCD-Rです。


ではなぜ半永久的とか100年持つとか言われていたものがそんなに早くだめになってしまうのでしょうか?
これは記録層を形成している材質の劣化が原因です。
また、粗悪品は接着層の品質が悪かったり空気の混入によって穴が開いたりはがれてきたりします。

さらに、CD-R、DVD-Rは光と熱で有機色素を化学変化させてデーターを記録するため、光と熱が継続的もしくは断続的にに加われば化学変化が起こり記録されたデータは壊れてしまいます。

大事なデーターはCD-R、DVD-Rだけに保存しておくのは危険ですから私は外付けのハードディスクとDVD-R両方に同じデーターを保存しています。
ハードディスクが死んだときの備えとしてCD-R、DVD-Rにバックアップを取っておいて、ハードディスクが生きている間は2年ごとにDVD-Rを焼き直すという感じです。

私の友人でOfficeの横で誰かが配線工事をしていて配線ミスでショートを起こしてOfficeのコンピューターがダメになった人もいますし、家の近くに雷が落ちてコンピューターがダメになった人もいます。
このようにハードディスクもある日死んだりして安全性は高くありませんのでDVD-Rと併用することによってデーターを失う危険性はかなり低くなります。

CD-R、DVD-Rにだけ重要なデーターがある方はCD-R、DVD-Rを過信しないように気をつけてください。